「

バスを降りて、サラリーマンの群れに混じり駅に向かう。

昨日も1時間起きに覚醒し、多分トータルでも3時間くらい。

見上げる青い空と、輝く緑は寝不足の目には痛いほど眩しい。

仕事行きたくない、旅に出たい、そうか、旅に出よう。

働かざるもの食うべからず、働かなければ病院も行けないよ？

自分の中の理性が自分に優しく言い聞かせてくる。

「今こそ旅に出ませんか？」改札を抜けると真正面に飛び込んできた。

そうだ、旅に出よう、仕事がどうした、行きたい時に行かなきゃ後悔する。

ホームに滑り込む熱海行きの列車に乗り込んで計画を立てる。

先ずは熱海で降りて海を眺めよう、そのあと三島に行って三嶋大社へ行こう。　　

それから、そのまま西へ西へ、富士山🗻が見えたら富士宮へ

見えなければ、そのまま静岡まで行って宿を取って明日に備えよう。

はい、おしまい！

小心者のポンコツは、東京駅で下車し、泣く泣く仕事に向かいましたとさ。